昔・キャバレー、今・デイサービス…大人気 – 読売新聞
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かつてキャバレーだった建物を利用したデイサービスセンター「よいち銀座 はくちょう」(北海道余市町黒川町)が、今年4月のオープンから人気を集めている。
夜8時半まで営業し、大人の雰囲気漂うフロアで社交ダンスやカラオケを楽しめるほか、ビールなどのアルコールも提供するというサービスぶり。ユニークな施設運営が評価され、道が選ぶ「福祉のまちづくり賞」の活動部門賞にも選ばれた。
真っ赤なダンスステージ、しゃれたバーカウンター、ゆったりしたソファには派手な花柄模様――。一見すると、キャバレーにしか見えないが、れっきとしたデイサービスセンターだ。
この建物は、キャバレー「白鳥」として約30年使われていたが、3年ほど前に廃業。これを昨年、社会福祉法人「よいち福祉会」が借り受け、トイレに手すりをつけたり、個室だったボックス席に風呂を造ったりした上で、4月にデイサービスセンターとしてオープンした。施設名は、キャバレー時代にちなんで「はくちょう」とした。
開所時間は午後2時半~8時半。一般的な施設とは違う夜型営業にしたが、福祉施設らしからぬ大人っぽさがうけて、50~80歳代の男女26人が利用している。
午後から夜にかけて集まってくる利用者は、テーブルを囲んでカラオケのマイクを握ったり、ホールで社交ダンスを楽しんだり。キャバレー時代もよく通っていたという同町の無職加茂松次さん(87)は、カラオケのマイクを握りながら「昔と変わらない雰囲気がとてもいい」と満足そうに話す。
読売新聞 11月6日 (日) 8時47分配信
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20111106-OYT1T00150.htm