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■URBANINGとは

建築分野ではアーバニズム(Urbanism)という言葉が「都市計画」という意味で使われる。近代以降に自動車や鉄道などと建築が一体となって作り出した、大きな力による都市の姿はurban+ismという形で単なる「主義」となってしまった。携帯電話やGPSという、小さいけれど大きなネットワークのレイヤーが重なった都市の現状と、Urbanismを比べるといささか古くさく、重い存在となっていしまっているからだ。
1998年に「Traing」というJR東日本のキャッチコピーがあった。その広告を見た瞬間、重苦しい鉄の塊、ノスタルジーの集積のような鉄道というイメージがパッと軽くなり、旅に行きたくなったのをよく覚えている。そのingがあるだけで、大きな力によって敷かれたレールの上をただ移動するのではなく、旅を自分で編集し身体ひとつで行動することで、鉄道そのものを変化させる言葉になっていた。同じようにurbanにもismではなく、ingをつけることで現代の都市にフィットした言葉となるのではないかと、その時に考えたのだ。それは現在進行形の都市の姿でもあるし、静的なイメージをあたえる名詞のurbanに対して、主体が行動をともなった時にあらわれる都市なのだ。

■このサイトを始めるきっかけ。

発想の元はいくつかあるが、増えすぎた都市系のブックマークをなんとか発表する場所がないかと考えたことがはじめ。時間と空間が複雑に積層し動いている都市を伝えるために、いろいろなメディアを集積できるウェブサイトが最適なことを10+1Webに関わっているころに気づき、探してみると海外にはいくつかそのようなサイトができはじめていた頃だった。日本でもデイリーポータルZの前身となる、「Webやぎの目」などサブカルな領域で都市のエレメントを蒐集するサイトが散見されていた。今ではブログでもいくつか都市を語るものが見られるようになった。まだ当初の2000年代前半はポータルサイトも活気があったので、都市のポータルサイトを目指して2005年にドメインを取得。持ち前の無精さから、溜まりきった都市ブックマークをdel.icio.usというサービスを見つけて、RSSを読み込んで表示する形でオープンさせた。その後、2007年、運用の楽さからブログとして運営されている。名付けて都市ブログ。

■urbaningの対象

最低限、都市をテーマということで特には限定しないが、いくつか箇条書きにしてみる。今後、増えるかもしれない。
・携帯電話やGPSなどのメディアがあたえる都市の変容。
・グラフィティや現代美術の、都市における表現行為と公共性の問題。
・スケートボードやパルクール等、フリースタイル化するスポーツと都市のかかわり。
・Google Mapをはじめとしたネット上での都市のビジュアライズ。
・都市の隙間を埋め尽くす広告(OOH)と資本主義。
・ロードサイドシティ、郊外、田舎のこと。
・ショッピングセンターと商店街。

■位置づけ

ミリメーターという建築系ユニットが運営しています。いわばミリメーターの情報収集・分析部門です。
www.mi-ri.com/

2009年11月

 

音楽やアートをたのしむように都市そのものを鑑賞できないだろうか?

アーバニングは小さい出来事と視点の変換によって都市を内側からデザインする方法である。
公共空間の、法律や慣習や身体によって絡まった「領域の糸」を観察し解きほぐしてやること。
焼き畑的な再開発ではない、ひとりひとりが「都市を耕す」キッカケを考えること。

アーバニズムからアーバニングへ

2005年2月


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