重要 路上ライブについて – 小関峻 official blog
【この記事は9年以上前のものです。情報が古い場合があります。】
路上ライブの容赦無い取り締まりが始まっているという現場からの報告。
近年のクラブ営業取り締まり問題と似た状況。取り締まりも対処的に必要なものと積極的なものがあって、この記事の場合は後者でもはや乱用と言って良いだろう。法の理念や公共空間の豊かさを理解できずに、条文をプログラムのように執行しているように見える。オリンピックを前にした東京において、路上ミュージシャンのいない公共空間のほうが良いという考えなのだろうか?どちらが文化的な都市と言えるだろうか?
騒音の迷惑など無さそうな場所で演奏中の路上ミュージシャンと、通報を受けてやって来た警察官、通報をしたクレーマー、三者の間に入ったことがある。警察官曰く、通報を受ければ対処せざる負えないとこっそり教えてくれた。先日の記事のように、路上の使い方に関する寛容性は警察だけでなく、一般からも暖かくは見られていない状況もある。その時のクレーマーの姿は、ストレスを受けた人が他の弱い人間に向けて法令を振りかざしているようにも見受けられた。様々な社会的な軋轢の連鎖なのではないだろうか。
いつのまにか日本を覆い尽くしたコンプライアンスという考え方のもとに、最終的に自分の空間を自分で息苦しくさせている。
ごく一部のクレーマーによって、サイレントマジョリティーの愛する豊かな場所が失われていくのだけは避け無くてはならない。
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