郷ひろみゲリラライブ事件-TBSラジオストリームより

On 2008/12/22 by Urbaning

【この記事は15年以上前のものです。情報が古い場合があります。】

1999年8月30日の午後5時15分頃。
買い物客でごったがえす東京の渋谷駅前に1台のトラックがやってきました。
そして、荷台が開くとそこにはなんと!4人のダンサーを従えた郷ひろみさんが立っていました。
そして、およそ5分間にわたって、新曲の「GOLDFINGER′99」を熱唱したあと、走り去っていったのです。

突然現れたHIROMI GOさんに興奮した人々がだーーーっと車道にまで雪崩れ込んでしまいました。
おかげで、10分間、ここの交通は麻痺状態になってしまったようです。路線バスが立ち往生したり、群集に巻き込まれたタクシーがボコボコにされたり。
新聞や雑誌によって集まったの人数にバラつきがありますが、多くて2万人がつめかけたとか。5000人以上は確実です。

運がいいのか悪いのかわかりませんが、このライブの特等席は立ち往生したバスの乗客たち。歩いている人よりちょっと高い位置ですわりながら郷さんのステージを見ることができました。
このゲリラライブの問題は、関係者が路上ライブの許可を警察からとっていなかったことでした。

そのため、関係者の6人が道路交通法違反の疑いで書類送検。ただ、郷さんは「当然、スタッフが許可をもらっている」と思っていたようで、おとがめなしということになりました。ゲリラライブと言われていますが、実はスタッフが事前にマスコミに知らせていたそうです。
「警察には未届け」「駅前はパニック」といった表現を使い、確信犯的に行なって、劇的な宣伝効果を狙ったというわけです。

また、この場所では事前にスタッフが「もうすぐ郷ひろみが来ます」と宣伝したり、郷さんの写真入のウチワを1000枚配布していた。さらに、ライブ直前には大型スクリーンで郷さんのビデオを放送。おかげで宣伝効果は抜群。CDの売上げはその後伸びたそうです。

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