列車内で「ジベタリアン」増加中 – Web東奥
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地べたにベターと座る「ジベタリアン」が、県内を走る列車内でも増えている。ほとんどが登下校の高校生たちで、男子だけでなく、女子も車座になっておしゃべりに夢中。ほかにも乗車している間中、携帯電話のメールや、化粧をし通しの生徒も目立つという。JRは「全国的な現象」とし、ここ二、三年で県内でもすっかり定着。朝夕の列車内に、今どきの高校生の、不思議な生態が広がっている。
夕方に青森駅発の津軽線をのぞいてみると、三グループの高校生ジベタリアンたちがいた。まず二組は、ドア前とトイレ前のスペースで車座になって漫画を読んだり、おしゃべりに熱中。何も敷かず、床にべったり。投げ出した足で、ドアは出入りが困難な状況。女生徒もあぐらだった。
別の女子二人組は、ドアのステップに足を下ろして座っていた。「第二のイスって感じ。みんなやってるしー」と周囲の目は気にならない様子。スカートが汚れることにも「雨の日とかは座らないから」。近くに座っていた主婦三人は「二、三年前は驚いたが、見慣れてしまった」と口をそろえた。
運転手、車掌の所属するJR青森運輸区、弘前運輸区によると、県内どこの路線でも登下校の時間帯、高校生ジベタリアンが見られる。混雑時に限らず、座席が空いていても床に座る。
中には「次の停車駅のドアの開く側を知っていて、乗降の邪魔にならないよう反対側に移動する高校生もいる」(青森運輸区)。一方で「注意しても聞かない子もいる」(弘前運輸区)という。
人目を気にせずに食事をしたり、携帯電話、時間を忘れ化粧に夢中といった現象は日常茶飯事。五能線などの四人掛けで、向かい座席に土足のまま足を載せる生徒も多いという。
厄介なのはごみ捨て。スナック菓子の袋などを散らかすだけでなく、小さな紙くずをシートの間などにわざと挟み込む。弘前運輸区では「最近は、顔の脂取り紙、プリクラの裏紙が目につく」と話していた。
引用元:Web東奥・ニュース20010628_6
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2001/0628/nto0628_6.html