リチャード・フロリダによるポスト・クリエイティブシティ

On 2017/04/19 by Urbaning

【この記事は6年以上前のものです。情報が古い場合があります。】

In this excerpt from his new book, Richard Florida explains how “winner-take-all urbanism” has deepened inequality, segregation, and poverty—and what cities can do about it.

クリエイティブ都市論」(2002)の著者で知られるリチャード・フロリダによるCITYLABの記事。知識情報社会の都市にとってクリエイティブの重要性を説いたフロリダ。その影響力は強く、都市の専門家をはじめ現在では市長や行政の人、不動産業者まで参考とする概念となった。一方でクリエイティブクラスの流入によって、街がジェントリフィケーションを起こし、地価は上がり勝者が全てを独占してしまう「Winner-take-all urbanism」という状況が世界中の都市で起きている。それを受けてフロリダが出した新著が、現在の都市の危機を描いた「The New Urban Crisis」。リンク先ではリチャード・フロリダの幼少期からの都市遍歴なども書かれていて興味深い。最後にいかにも経済学者的な政策・解決策が提起されているが、都市建築の視点からすると判断に苦しむのが正直な所。おそらく新著に詳しいことが書いてあるのだろう。日本でもよく耳にするクリエイティブ・シティ論の行方を予習したい方は読んでみても良いかも。英語の本が訳されて日本に入ってくるのに、ものすごく時間がかかるのが惜しい。
Confronting the New Urban Crisis

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