Graffiti as Urban Voids

On 2007/07/04 by Hidenori Kasagi

【この記事は11年以上前のものです。情報が古い場合があります。】


リスボンの空港に降り立ち、ホテルまでタクシーを走らせる。初めて降り立ったリスボンの車窓に映る郊外は、意外と廃墟が多い。
もちろん伝統的な町並みやアルヴァロ・シザに代表されるようなモダニズムの建築家を誇る国ということを忘れてはいけないが、建築トリエンナーレに参加するために訪れた、リスボンの第一印象は廃墟とグラフィティであった。

VUcaleidoscopio01.gif
今年が第一回目であるリスボン建築トリエンナーレのテーマは「URBAN VOIDS」
それとリンクするように展覧会のポスターには瓦礫とグラフィティが被写体となっている。EUのなかでは経済発展が遅れていたポルトガルとしてはやや自虐的なテーマとしてもとらえることができる。

バイロ・アルト地区にほど近い街区は膨大なグラフィティで埋め尽くされていた。装飾タイルでファサードを埋め尽くすポルトガルの特徴的な建築があるように、壁面を埋め尽くすことはポルトガルの文化なのかと思ってしまうほどである*。上のスライドショーの写真も多くがこの地区で撮影されたものだ。後で聞けば夜間は治安の悪い地区のようである。「割れ窓理論」のようなグラフィティと治安を結びつける論理は個人的には疑わしいものだが、EUで展開する百貨店などの資本が入り込まず、インディペンデントなショップが点在するこの地区では、まるでグラフィティがURBAN VOIDをあぶり出すセンサーのように働いているのである。
メキシコ セクションの展示ではリスボンのグラフィティをテーマにした作品もあった。

リスボン建築トリエンナーレの詳細は以下(建築展全体のレポートです)
リスボン建築トリエンナーレ
TN Probeのレポート
10+1でのレポート
ギャラリー間:シザへのインタビュー
*グラフィティを撮影していると通りがかりのおばさんが、「落書きでしょ!困ったもんだよ」(ポルトガル語がわからないので推測。。)というようなことを言っていた。なので市民がグラフィティに積極的かは定かでない。


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