シブハラ@ガイドマップシティ モードの共同体とその地図
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シブハラ
最近、シブハラっていうのがあるらしい。アオハラのぱくりか!
「渋谷以上原宿未満」を略したもので、ギャル全盛時代以降の地位を模索している雑誌「cawaii」が提唱する”個性派ファッション”のことです。場所の中間地点ではなく、ファッションの中間地帯ということです。僕が見る分にはギャルにしか見えませんが、、、
しかし、原宿に近寄っても個性には繋がりません。ボードリヤールによれば僕達の住む社会は「あらゆる相対関係が記号化されるモードの地獄」です。むしろ個性と思っているのは、誰でもない自分を誰かにして、モードの共同体に住みつくことです。
このようにあらゆる情報を編集し発信する雑誌を共同体のメディアとして考えてみれば、それに対応してファッション雑誌たちも棲み分けをしています。それぞれの共同体の地図となるのです。ですからこの地図を研究することは、街や人を分析するための重要な情報源になりそうです。ここで興味深いのは、その地図が層になって重なっている状態です。けっして場所の境界は生まれることがなくて、個々が街を漂うことであいまいな輪郭を描いています。
ではもう少し対象にせまって、実際に雑誌に掲載されている地図のことを考えてみます。ここで取り上げられているショップはどれも現在のイケてるお店ばかりです。これらはモードの共同体を浮かび上がらせるだけでなく、どこが栄えている場所か?ということも教えてくれるでしょう。
青山原宿渋谷のポータルサイト「アオハラ」での連載「スクラップ&ビルド」「アーバンピクニック」に掲載されていた文章です。
*アオハラ、aohara及びアオハラロゴは(株)アジアン カルチャー オーガナイズさんの商標です。
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