ガイドマップシティ2 ~都市を編集する「点/店」~
【この記事は23年以上前のものです。情報が古い場合があります。】
今週はガイドマガジン(某有名ファッション雑誌2誌)が掲載している店を同じ地図上に並べてみました。
前回は2誌が掲載した地図で青山・原宿・渋谷がどこらへんで切り取られているのかを見てみました。しかし今回の図を見てみると、この地域はそんな境界線など関係なく、点と点の集合が繋がって見えます。とくに明治通りとキャットストリート沿いの店が、渋谷と原宿の境界をあいまいにしていて、小さい点が集まった巨大なショッピングモールに見えてきます。
このプラプラ歩いて買い物ができるところが渋谷と原宿の魅力のひとつです。おそらく渋谷駅のほうが下車人数が多いはずですから、渋谷から原宿へ向かい裏原宿あたりに辿り着き、疲れて判断能力がなくなり思わず服を買ってしまう。というパターンが現在の裏原宿全盛の秘密かも知れません。あくまでも仮説です が、、
取り上げられているショップの数は2誌あわせて青・原・渋において、のべ436件が掲載されています。
密度、数ともに原宿の圧勝です。そして少ないのが青山です。雑誌の編集方針(対象年齢やモードの違い)もあるはずですが、店の数が単に少ないのでしょうか?数は減っても1店舗の面積は大きくなっているはずです。ただ顕著な数の多さは裏原宿です。
わたしたちが日常目にするごく普通の雑誌からでも、どこが栄えているのか?とか都市の構造なども見えてきます。また大量に出版される雑誌は、都市を写す一方で編集の仕方によれば僕達の行動にも大きな影響をおよぼし、将来の都市をも変えてしまう可能性を持っていそうです。ガイドマップを編集することは都市を編集することなのです。
青山原宿渋谷のポータルサイト「アオハラ」での連載「スクラップ&ビルド」「アーバンピクニック」に掲載されていた文章です。
*アオハラ、aohara及びアオハラロゴは(株)アジアン カルチャー オーガナイズさんの商標です。
[…] つづく […]